厨房機器について

厨房機器について

業務用冷蔵庫

業務用冷蔵庫は飲食店などで食材を冷却して保管するためにしようする厨房機器で、通常、飲食店の厨房には必ず備わっているものです。

冷蔵庫には業務用冷蔵庫と家庭用冷蔵庫がありますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
両者の大きな違いとしては大きさと材質があります。

まず大きさについて、家庭用の場合、一般的な家庭の台所は店舗などと比べて小さく、その限られたスペースに収納するために小さめに作れらているのが通常です。一方、業務用の場合は厨房が広く、しかも大量の食材を保管できるように大きめに作られています。

次に材質について、業務用冷蔵庫の場合、不特定多数のお客様に料理を提供することが想定されているため衛生面に対する注意が特に必要になります。そのためメンテナンスが容易で頑丈なステンレスが材質として使用されています。

両者には他にも電気料金や温度管理の精度、内部の構造などの違いがあります。

冷凍冷蔵庫について

冷凍冷蔵庫は冷蔵庫と冷凍庫が一体となったもので業務用のものは様々な種類や大きさのものがあります。

通常、飲食店の厨房はスペースが限られており、食材を保存したり取り出したりすることは効率的に行われなければなりません。そのような状況において、冷蔵と冷凍という2つの冷却機能を併せ持つ冷凍冷蔵庫はとても重宝する厨房機器です。

冷凍冷蔵庫の大きさはどのメーカーの物も同様であることが多いようです。選ぶ際には開口した際の引き寸法などにも注意しつつ厨房の大きさを十分考慮して選ぶようにしましょう。
また、冷凍冷蔵庫はたいてい上下2段に分かれており、冷蔵スペースと冷凍スペースをどのように配置するかはメーカーによって異なっていますが冷凍スペースが下側にしかないタイプはありません。

フライヤー

フライヤーとは、様々な食材を油で揚げるために使用する厨房機器です。
ほとんどの居酒屋やコンビニエンスストア、ファーストフード店には必ずあるもので、天ぷらの専門店やとんかつのお店などではこれがなくては仕事にならないといえるほど重要な機器です。

フライヤーにはガス式や電磁式、電気式など様々な種類のものがあり、大きさについても業務用で大型のスタンドタイプやビルドインタイプ等のものから家庭用の小型のものまで多種多様なものがあります。中でもよく使われているのは、18L(日本で一般的に流通している一斗缶の容量)のスタンドタイプフライヤーでしょう。

最近ではフライヤーの性能も向上しており、揚げ物料理は揚げる際の油の温度が非常に重要であるため、温度の調節や油全体の温度を均一に保つことができるような温度管理機能が付いたものがよく使われています。

フライヤーはどうしても油汚れが蓄積しやすく、時間が経つと非常に落としにくい汚れとなるのでこまめに掃除するようにしましょう。あまりにひどい汚れだと査定額に影響する可能性もあります。

ガスコンロ

ガスコンロはガスを用いて火を起こし、鍋やフライパンなどの調理器具を用いて食材に火を入れるために使用する厨房機器です。ガスコンロは数ある厨房機器の中でも特に有名なものでほとんどの飲食店の厨房に備わっており、煮たり焼いたり炒めたりと様々な調理に使用されます。

一口にガスコンロといっても様々な種類のものがあり、口数が1口のものから6~7口やそれ以上あるものまでありますし、その1口の大きさについても小さなものから、寸胴を煮るような大きなものまでたくさん種類があります。

家庭用のガスコンロでは口数は2~3が一般的で、ビルトイン型や卓上タイプのものが多いようです。業務用のガスコンロは大きな火力が必要になるので家庭用のものよりも高い火力が出せるものが多く、口数も3~5口あるものが一般的です。ちなみに中華料理店の場合は特に強い火力が必要であることから中華レンジという特別なガスコンロが用いられます。

機能については、火力が調節できるようになっているものが大半で、中にはガスコンロの下部にオーブンレンジが付属しているガスレンジと呼ばれるものもあります。

コールドテーブル

コールドテーブルは台下冷蔵庫や横型冷蔵庫などと呼ばれることもある、調理などを行うための作業台と食材を冷却保管するための冷蔵庫とが一体化した厨房機器です。

コールドテーブルは通常飲食店の厨房に設置されているもので業務用のものがほとんどなので家庭の台所などで使われるようなものはあまりありません。

コールドテーブルは作業台の下に冷蔵庫があるためスムーズ食材を出し入れして様々な調理を行うことが可能で、限定された空間で多数の調理を効率的にこなさなければならない飲食店の厨房には必要不可欠といえる機器といえるでしょう。

コールドテーブルには色々と種類があり、扉の枚数の違いがあったり、下が冷蔵庫のみのものや冷凍庫も備わっているものもあったり、上の部分がシンクになっていたりするものもあります。

オーブン

オーブンは食品を加熱することによって焼く、乾燥させるという調理を行う厨房機器のことをいいます。

加熱する仕組みについては内部の壁面から発せられる赤外線や熱した空気を用いるというものになっています。オーブンのあるなしによってレストラン等の飲食店のメニューの数は大きく異なってきます。なぜならオーブンを使用することによってローストチキンやローストビーフ、パンなど数多くの料理を作ることができるようになるからです。

オーブンと一口に言っても様々な種類のものがあります。加熱のためのエネルギーについて電気式とガス式のものがあり、大きさについても様々なものがありますので設置する厨房に最適なものを選ぶことができます。ちなみに飲食店などでしようする業務用のタイプはガスコンロの下に併設されているのが通常です。

そして飲食店などで使用されるオーブンはファンによって庫内温度を強制的に均一化するコンベクションオーブンが多く使われています。